短編小説第6弾 "枠"

久しぶりの短編小説をかきました。
何ヶ月ぶり^^;
今回で6作目ですかね…

とにかく…2月に1ヶ月アジアをまわった後に文字にしたい思いはあったんですけど、きっと思いが強すぎて文字に出来なかったんだと思います。
特にカンボジアは自分にとって大きな印象を残してくれました。

解釈は後日に。

それではどうぞ

———————————-
“枠”

…年中暖かかった…

…だから僕達家族は外で過ごせた…。
(ーー)
「…ただいま」

開ける扉もなく、外界を遮る壁もなく…
湾岸の公園のコンクリートの上にいつもの様に寝転んでる母と小さい妹。
そのかたわらにしゃがんだ。(ーー)

「ワンフォト、ワンダラー(one photo one dollar)」
先に帰った…妹の…
観光客に撮らせた写真の取り分と、
その横で関節の柔軟をいかした芸でもらう自分の取り分でその日の糧はまかなえた。(ーー;)

母は人の笑顔が嫌いだった…(ーー;)
周りが笑えば笑うほど…
トゲのついたツタが自分達家族を絡む様だった。
笑えない自分達の境遇がいつも痛かった。(~_~;)

「笑顔は人を悲しくさせる。
いつも無表情でいなさい。
誰も傷つけないから…」

破れた服…まとまりのない
乱れた髪…でも褐色の顔は目鼻立ちのしっかりした女優のような顔で、その母がいつも僕達に言ってる言葉だった。

瞳の大きい目を閉じ寝てる妹の裸足の裏の固くなったマメを見ながら…
母の言葉が心にしみた…。(・・)

それは宗教の教えの様に僕達の
人生観を支配した。

…そして…突然だった…。

「…色んな…芸が…出来る様…に…なったなぁ…みせてみぃ…。」
寝転んでる母とその腕に抱えられてる妹を前に驚くほど増えたポーズで芸を披露して母のリクエストに応えた。

「…おかぁん、見てるか!」( ̄^ ̄)

「…ずっと…見てるよ…。」

「…おかぁん、見てるか!( ̄▽ ̄)
………
………
目つぶったら見えないやろ…」(*`へ´*)

「…………。」

「おかぁん…なんで泣いてんの?」
(・・;)
「……」

「……おかぁん?」(;゜0゜)

「……」

「……おかぁん!」!(◎_◎;)

…最後の表情は涙を浮かべた…笑顔だった。

「笑顔は人を悲しくさせる。」
笑顔は嫌いだ。(´Д` )

僕は妹を残し…施設を抜け出していた。

…笑顔は嫌いだ。( ; ; )

社会を憎んだ…
…復讐したかった…。

「笑顔は人を悲しくさせる。」

僕は路上で関節を曲げ…芸をした。
多くのお客が笑顔で喜んだ!
くる日も…くる日も…必死に芸をした。

「笑顔は人を悲しくさせる。」

僕が出来る復讐だった。(`_´)

そして僕のショーは多くの人垣に囲まれ話題になり…
映画のプロデューサーの目にとまった!

「はははっこのコメディアンは無表情なのに面白い!!」
…スクリーンの中の僕はこんな観客の声が嬉しかった!
なぜなら…
「笑顔は人を悲しくさせる。」(`_´)

映画というメデイアは多くの人に復讐する格好のツールだった。

母の教えは僕の生きる意味であり…”宗教“の様だった。

「笑顔は人を悲しくさせる。」
(`_´)

そして…突然の連絡だった…。
….病院からの。

「こちらの病室です。」

「…お兄ちゃん…!ありがとう!
来てくれたんだ…!
…ほんとう…久しぶり!
ごめん…泣いちゃって…。

お兄ちゃん…の活躍は…映画で見てるよ…。
施設を飛び出して…以来だね…匿名で…施設に…お金を送ってくれてる…でしょ…。
ありが…とう……

迷惑がかかると…思って…ずっと連絡しなかった…

お兄ちゃん…のお陰で…私も…施設の…子供達…も…皆…元気にやってる…
本当…ありがとう!


ごめん…また…嬉しくて…
涙が…。
今度…生まれ変わったら…

お母さんと…お兄ちゃん…と…家族3人…で…ずっと…家の中で…笑い…たい…。

私は…お兄ちゃんの…映画…が…
大好き…。
…笑顔に…なれる…。

笑顔は人を幸せにするよ

お兄ちゃん…

施設では…お兄ちゃんの…お陰…で…皆が…笑顔に…

憶えて…る…?

お母さん…も…最後に…笑ってた…毎日が…辛い…事だけだった…けど…お兄ちゃんの芸をみて…最後に…。

本当に…楽しかったんだよ…。
……
……
お兄ちゃん…先に…お母さんに…会ってくる…

お兄ちゃん…頑張ってる事……
いっぱい…話…するね…
だって…時間…たっぷりだし…



ありがとう…お兄ちゃん…



笑って…。」

僕は涙を浮かべ…笑顔をみせた…( ; ; )
笑顔は人を幸せにする?!

妹の言葉に僕の人生観は変わり…
自分で縛っていた宗教の様な
“枠”が外れ…
視界が広がる様だった!( ̄▽ ̄)

“笑顔は人を幸せにする”

「キートンさん…。
すみません、そろそろ病室を出て頂けませんか…。」

…ありがとう…そして…
さようなら…。

「あっキートンさんだ!映画みてます。サイン下さい!!」

…初めて人の笑顔をみた様だった。
…自分も心から笑顔になった。

「いつもありがとう!
これからも応援よろしく!」

笑顔でファンに握手した…。
(^_^)


イメージ画像1
自分で撮った画像もあったんですが…
ベトナムで盗難されて写真なし(ーー;)



イメージ画像2
バスターキートン

「短編小説第6弾 "枠"」への12件のフィードバック

  1. 素敵なお話しですね!!
    アパッチさんが見たカンボジアの風景が見えるようで、
    真剣に読み入っちゃいました!!
    こんな風に言葉にできるなんて、
    アパッチさんは心がキレイなんですね♪(*^^*)
    またもっと大好きになっちゃいました(*´∇`*)

  2. アパッチさん おはようございます
    ”枠”・・
    いろんな感情が湧きました・・
    観光客が撮った妹の写真・・解釈が違っていたらすみません・・とても辛く感じました
    70歳まで活躍された バスターキートン・・
    喜怒哀楽を顔に出さずにいた頃から 笑顔など色々な表情を出すようになった 本当のきっかけはなんだったんだろう・・
    枠・・という物に捉えられていたのでしょうか
    それが解き放たれたのでしょうか
    アパッチさんも 枠・・あるのですか・・?
    外れていますか・・?
    皆それぞれの枠から解き放たれて・・
    皆が笑顔になれるようになるとイイですね!
    一つ・・!アパッチさんのパフォーマンスは笑顔にしてくれます!!
    笑顔の輪が もっともっと広がりますように!
    本当に・・有難うございます!!(*^^*)

  3. おっはようございま~す♪
    小説、長いな。
    長いからまだ読めてないよ。
    読んだらまたコメしよ♪かな?

  4. はじめまして~(^-^)。
    “枠”…様々な心情が入り交じってましたね。
    主人公は、“枠”が外れてからの人生が大きく変わっていったんでしょうね。
    新興国の風景や雰囲気に、カルチャーショックを受けた自分を思い出しちゃいました。
    アパッチさんはアジアでの1ヶ月、どんな思いで過ごしていたんでしょうか。
    じっくり聞いてみたいわ~。
    これからも応援させていただきます。
    いつも心に癒しをありがとう(^-^)アパッチさん。

  5. 久々の小説読みました。
    これはノンフィクション?なんかお話の中の景色が見えてきました。
    関係ないけど私はやっぱり人の笑顔が好きです。たとえ作り笑いでも。

  6. これ、ちょー 泣けるじゃん(T_T) この家族の一人一人の気持ち…俺様には痛いほどわかります。お兄ちゃんはお兄ちゃんのやり方で、自分の体を張って世の中に仕返ししてやったんだよね(T_T)
    ざまーみやがれー!ってね!恨みつらみいろいろな感情があるけど 最後には笑顔で…。
    お兄ちゃんひと花咲かせたんだね!
    俺様も 死ぬまでに ひと花咲かせたいよ(笑)

  7. アパッチさん、おはようございます。
    「枠」、読ませていただきました。
    アパッチさんが、文章にするのに時間がかかったのと同じかわかりませんが、小説は昨日読ませていただいたのに、なかなかコメントできませんでした。私の場合、読者感想文が苦手だったからかしら(笑)
    いろいろな想いが込められていて、いろいろ考えさせられる作品ですね。うまく表現できなくて、ごめんなさい。

  8. こんにちは (*^^*)
    久しぶりのアパッチさんの小説
    ありがとうございます
    笑顔が普通に出来る
    笑顔は人を幸せにする、と思って
    生きてきた私としては、なんだか不思議な
    感じの話しでした。
    世界を知らないからかな?
    普通が当たり前と、生きてきたからかな?
    いろんなな所へ行ってるアパッチさんは
    いろんな人と出会い、いろんな人の心や
    思いをキャッチ出来る、感受性の強い人
    なんですね。
    だから、人を惹きつけるんだろうな~。
    早くアパッチさんのショーが
    観たいくなりました (#^.^#)

  9. 久しぶりのアパッチさんの短編小説。思いはたくさんあるのですが、なかなか言葉にするには難しいものですね…。キートンは確か喜劇役者?ですよね。アパッチさんの表現がうまいので本当にキートンが歩んできた道のりに思えてしまいますね。大人になると愛想笑いが増えて…心から笑うことが少なくなりますよね~。でもいつも人を心から笑顔にできるアパッチさん素敵です!アパッチさんも心から笑うことありますか?

  10. 笑顔が人を悲しくさせるって…考えたことなかったです。 路上生活者のお母さんは、多くの卑しい笑い(笑顔でなく)を投げつけられて、子供を守る為にそう教えた…のかしらね。その枠を外したのも 肉親、妹だったことに救われる思いです。
    アパッチさん、小説が深くなってきましたねぇ!(b^ー°) 読み手の自分の成長がないだけに、何度も読みかえしちゃいました(☆o☆)

  11. せーたんさん
    心がキレイかどうかは分かりません^^;
    出会う人、いる環境でイライラしたり、短期になったりするのが人で。
    そういうのが問題を持ち込むんですよ。
    今は自分は好きな場所にはいますので落ち着いてます。
    例えば…"僧"考えて下さい。
    俗と離れるんです…欲が薄くなるんです。
    "心がキレイに見える"と思ってます。
    でも人間です。結局欲があるんです。
    本当に感心する人は…俗社会の中心で自分を律しながら相手と向き合う環境にいる人かな( ̄▽ ̄)
    ひよこさん
    皆が社会の秩序という枠の中でいきてるでしょ。
    その枠を飛び出るとアーティストやら…芸人やら…
    いきすぎると犯罪者…とか
    誰かを叩いてたまたま当たりどころ悪くて死亡…犯罪者…みたいな事が誰でも起こり得る。でもみんな人間。
    ショーしてると先生も犯罪者も隣同士で笑ってるかもしれない。
    その空間を作ってる大道芸て魅力なんですよ。
    ∞さん
    読んでくださいよ( ̄▽ ̄)
    半年トンネルの中にいてようやく書けたんだから。
    まみさん
    とにかく…貧困ですね。
    挑戦できる環境を作りたい。
    IKUさん
    おおっ作り笑いでも…笑顔は強いですね。
    ギリギリカツカツさん
    この先どうなったんでしょうね^^;
    自分で書いておきながら^^;
    ゆうちゃんさん
    どうもありがとうございます。
    ぴいさん
    おおっ練習しないと^^;
    ひろりくさん
    しょっちゅう笑ってますよ!
    メグコさん
    ありがとうございます。
    本作りたいんですよ。
    例えば大道芸の事とかも…大体…パフォーマー本人はではなく大道芸に近い人が書いてる事が多いので( ̄▽ ̄)

  12. おはよーさん!この続き考えてあげようか?(笑)
    いろんなパターンが考えられるからな、どのパターンが面白いかな?って考えちゃうね(^w^)
    でも、最後はなかなか良いまとめ方であるね!
    これから始まる!的な希望が持てる終わり方になってて いい作品だと思うよ♪(←えらそ~(笑)

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